型染版画家の田中清さん=立川市在住=が2月18日、南鶴牧小学校(吉田正行校長)を訪れ、日本の伝統的な技法を活かした型染版画について授業を行った。
この日、同校は学校公開日として道徳授業地区公開講座を実施。田中さんは6年生に授業を行った。田中さんは、着物の染めに使われる伝統的な型染めの手法を応用し、透かし彫りした型紙に墨をのせる型染版画の制作を40年間続けてきた。新聞社の連載小説の挿絵や松本清張氏らの作品の表紙を手がける他、各地で個展も開いている。
田中さんは、故郷の兵庫県但馬地方で過ごした幼少時代に「自然は無限にあり、自然は曲線の集まりであることに気づいた」という話や、心のゆらぎが作品作りに繋がっていることなどを語った。また型染版画は、4つの型から作られていることなど、実際に作品を紹介しながら説明を行った。
児童からは「40年も同じことをやって飽きないのか」「同じような題材を作品にしたことは」などの質問が寄せられると、「無限の世界に挑戦している」「毎回テーマを決めていて、同じパターンでも何種類もできる」と笑顔で応えた。
授業を聞いた児童は「4つの型からあれだけの作品ができているのがすごい」と感想を語っていた。
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