多摩市はこのほど、市役所本庁舎の屋上に気象観測装置「POTEKA(ポテカ)」を設置し、市内の気温や気象情報をリアルタイムで知ることができるようにした。
ポテカで知ることができる気象情報は、天気、気温、湿度、気圧、風向、風速、日射、雨量、降水強度、暑さ指数。
これまで多摩市では、こうした気象情報をリアルタイムで発信できる装置を持っていなかった。昨今の台風や大雨、記録的な暑さなどの異常気象とも言える状況が続く中で、市と市議会では「多摩市気候非常事態宣言」を表明。地球温暖化対策に取り組んでいくとともに、現在起きている気候変動に対しての適応策を講じていく必要性から、同装置を設置した。
ポテカで観測される情報は、インターネットサイト「POTEKA NET」、またはスマートフォンアプリ「My POTEKA」(要ダウンロード)で閲覧が可能。市環境政策課では、ここでの情報をもとに「局地的な大雨への備え」「熱中症対策」「工事中の作業員の安全管理」「農業における品質低下を防ぐ対策」などを例に挙げ、活用を呼び掛けている。
同課では「日常生活でも、外出やイベント時の天候の確認などにも幅広く活用できるようになった。自分の命を守ることにもつながるので、気候変動の危機に一人ひとりが意識を持ち、リアルタイムで情報を知るなど、ぜひ活用してほしい」と話している。
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