多摩市全域と八王子、町田の一部地域のゴミ処理にあたる多摩ニュータウン環境組合の管轄エリアが来年度から拡大する。富澤浩・事務局長に聞いた。
――どの地域を含むように
「八王子、町田の管轄エリアを拡大する。八王子は中山や絹ヶ丘などの地区を加え、町田は真光寺や鶴川団地などが新たに対象となる。2022年4月からのスタートを目指して住民説明会を重ね、地域の理解を得てきたところだ」
――なぜ拡大を
「人口減やゴミの減量意識の高まりなどによって取り扱うゴミの量が当初計画していたよりも減っていることが要因となっている。清掃工場の稼働率が下がり、使われない機械が増えていくと傷んでしまうものが出てくる。清掃工場をスムーズに運営していくための対応と考えてもらいたい」
「一方で、ゴミ処理によって発電するエネルギーの量を保ちたいという思いもある。当工場で発電したエネルギーは周辺の施設などで利用しているが、取り扱うゴミが減少していけば、エネルギー量も減ってしまう」
――コロナ禍で粗大ごみの持ち込みが全国的に増えているといった話もあったが
「感染が拡大し、最初の緊急事態宣言が出た昨年4月過ぎなどは多く見られたものの、現在は落ち着いている。昨年の持込は、例年よりも2割程度増えていた」
――今後の課題は
「当組合の施設も稼働して20年が過ぎ、老朽化を意識せざるを得なくなってきた。建て替えを見据えた運営が必要となってくると考えている」
「また、清掃工場に対する地域の理解を広めていくことも大切だ。コロナが収束した際には、これまで開催してきた地域イベントを再開するなどして地域とのつながりをもっていきたいと思っている」
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