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多摩版 公開:2022年1月6日 エリアトップへ

多摩の子育て環境は 保育園運営する社福法人に聞く

教育

公開:2022年1月6日

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 昨年11月に節目となる市制施行50周年を迎えた多摩市。さらなる未来に向け、大切になるのが子どもたちの教育環境だ。市の誕生と同じ1971年に保育園を諏訪に開設し、多摩の子育てをみてきた社会福祉法人「こばと会」の元井由隆・理事長=写真=に聞いた。

 ――多摩の子育て環境をどうみている

 「恵まれた環境にあると思います。例えば子どもの遊び場になり、母親たちの居場所となる児童館が昔から数多くあるところ。1970年代には設置され、現在は10館もある。人口の割合からみてこんなに充実している自治体はあまりないのではないでしょうか。市が生まれた当初から核家族が多かった多摩にとって児童館が充実していたことは大きいと思います」

 ――保育園も当初から充実していたと

 「そうですね。市内保育園の特徴としては私立が大半を占めているということが挙げられます。現在は多摩の保育園が市と共に保護者へのサービスを高めようと協議会をつくり、情報交換や合同での取り組みを進めているところなのですが、私立中心の団体なので物事の決定が早い。こちらも他の自治体ではあまりみられない事例と思います。これも多摩の子育て環境の充実につながっていることだと思います」

 ――ただ、「子育ての街、多摩」と呼ばれるまでに至っていません

 「周知が足りない面もあると思います。自然があり公園も多い点なども含め、多摩の子育て環境の充実度を市には広く周知していってもらいたい。多摩が抱える少子高齢化の問題解決の糸口にもなると思いますので」

 「また、より多摩の子育て環境充実を図るためにも私から提案したいのが、『子育ては親も自己成長できるもの』という文化の創出です。子どもが成長する過程にある根拠を親が知る機会をつくり、子育てにおいて足りていないこと、できていることを理解できるようにする。これを『育ち直し』と表現する方もいますが、それは親の成長そのもの。子育てを通して親自身、自分への理解が深まり、行動に変化が起きるんです。これは地域にとってもプラスに働く。だからこそ、私はそんな文化が定着すればと願っています」

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