社会福祉法人こばと会(元井由隆理事長)は、4つの保育園と6カ所の学童クラブを軸に運営している。職員同士が理念を共有するために開かれている法人研修がこのほど行われた。職員らの理念への共有は年々深まり、積極的に意見するなど今では「楽しみ」へと変化しているようだ。
職員全員が参加
研修には元井理事長をはじめ、保育園や学童クラブ、給食担当、事務、新人職員など約150人が参加した。元井理事長は「人は経験則や習慣に基づいて行動しがち。さらに、その経験を否定されるを嫌がる傾向にある」と話しており、これまで保育の現場では個々の主観や常識で子どもたちと接する保育者が多くそうすると子どもたちは同じ事柄にも関わらず、接する人によって異なる指導を受けることが少なくなかったという。そこで、こばと会はエビデンス(根拠)に基づく保育を導入、研修などで理念の共有を図ってきた。
目を輝かせる職員
研修は1テーブル6人のグループに分かれて行われた。こばと会は「子供」「保護者」「職員」「地域」に対しての責任を使命としており(左図参照)、それぞれに対してどのような発言の工夫や行動(仕事)の工夫をしたか、またその中からどのような「気づき」や「学び」があったかを話し合った。
その後、職員らはテーブルを移動し、さらに、新たな気づきなどを共有しブラッシュアップを図っていった。その時点で研修を受けている職員たちは熱を帯び、目を輝かせながら意見を出し合っていた。職員たちの間では理念の共有を図ることが楽しみに変化しているように見えた。
グループに戻った参加者たちは発表「共有たいむ」の時間で、それぞれのグループが保護者や子どもなどに対してどのような工夫をしたかを発表していった。グループはすでに「チーム」になって、当日気づいた点を協力しながら参加者に伝えていた。
職員に感謝
元井理事長は「理念を通して子どもたちの成長を支えていくことが重要。エビデンスに基づき実践面を通して理念が作られていくのがいいと思っている。理念を理解するのは簡単なことではないと思いますが、一緒に分かち合いながら共有しながらつながりを感じあえる仲間、職場になるようにしていきたいな」と話し、職員の成長に感謝の気持ちを表した。
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