「すべてのいのちに平和な地球を」をテーマにした「第26回多摩市平和展」が7月27日から8月2日まで、パルテノン多摩で開催され、延べ2100人が会場を訪れた(多摩市平和展市民会議・多摩市主催)。
米国ポップアートを代表するキース・ヘリングが、87年にパルテノン多摩の開館を記念して多摩の子どもたちと一緒に制作した壁画と、事前に開かれたワークショップで子どもたちが描いた「宇宙・空・陸・海」4枚のイラストも併せて展示された=写真下。
特別展示室では、都立永山高校の生徒たちが修学旅行で訪れた沖縄を通じて感じた平和への思いをつづった作文等が展示された他、今年は新たな試みとして、被爆者の体験・思いを語り継ぐ活動を行っている「くにたち原爆体験伝承者育成プロジェクト」の原爆体験伝承者による被爆証言や、市内在住の戦争体験者による語りも行われた。
その他にもドキュメンタリー映画の上映や神田さち子さんによるひとり芝居「帰ってきたおばあさん」も上演。神田さんが、満州開拓団に加わり大陸で終戦後の混乱を生き抜いてきた実話を熱演し、会場からは大きな拍手が巻き起こった。
また「『反差別』平和への第一歩」と題したシンポジウムも開かれ、恵泉女学園大学の上村英明教授をコーディネーターに、地方自治研究者の池上洋通氏、精神科医の香山リカ氏、映画監督の井筒和幸氏がそれぞれ持論を展開し、白熱した議論が交わされた。
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