新春恒例の「どんど焼き」が市内各地で開催された。
どんど焼きは、一年の無病息災、五穀豊穣を祈り、正月の松飾りやしめ縄、書初めなどを持ち寄り、やぐらとともに焚き上げる小正月の伝統行事で、日本各地で行われているものだ。多摩市内でも毎年、多摩市青少年問題協議会の各地区委員会や自治会が主催して各地で行われている。
1月12日に青少協落合地区委員会の主催で行われた東落合小学校では、お焚き上げの前に様々なイベントが行われた。同小学校の太鼓クラブの演奏や獅子舞などが披露される中で、ひと際注目を集めたのが鷹匠による放鷹術の実演。西愛宕小学校の卒業生がNPO法人日本鷹匠協会に所属していることから、この企画が実現した。鷹匠の合図によって放たれた雄々しく飛翔する鷹の姿に会場から嘆息が漏れていた。
古式伝統を継承
13日に乞田・貝取コミュニティセンター運営協議会の主催で行われた乞田・貝取ふれあい広場のどんど焼きは、市内最大規模のやぐらが特徴。棟上げの前には地鎮祭をあげ、昔ながらの作り方で組まれたやぐらの中には、囲炉裏が設けられ、道祖神もまつられた。事前に内部も公開し、前夜祭も実施。当日の参加者も市内最大規模で、800人近い人たちが訪れ、約10mの高さに組まれたやぐらから立ち上がる炎に大きな歓声が沸いた。
14日に中組自治会の主催で行われた二反田公園のどんど焼きは、江戸時代から続くと言われ、長い歴史を誇る。以前は、どんど焼きを「せいの神」と呼んでいたそうで、毎年1月14日の夜に実施していたという。同所では、蚕神のまゆ玉団子を作り神に供え、樫の木の枝太にさして「塞(さい)の神の火」で焼いて食べる風習があったことから、当日も夕方から実施。自治会からまゆ玉団子が振舞われ、それを焼いて食べ一年の無病息災を祈った。
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