2022年が始まった――。この数年でSDGs(持続可能な開発目標)という言葉を聞くことが増えたが、今年はこの言葉により多く触れる機会がありそうだ。この「誰一人取り残さない」というスローガンのもと、全世界で取り組む目標のなかには障害者支援に関することも。「誰一人取り残さない」ために、私たちはどう障害者と接すればいいのか。多摩市内で支援にあたる専門家2人に聞いた。
Q.1 「障害者」の「障害」とは
これまでは、多数派の人が優遇されるルールや生活が主になっており、少数派の人(障害者など)は不利益を被りやすい社会になっていました。その社会が作り出した障壁を「障害」と言い、一人ひとりを大切にする社会を築いていく上で、それらを解消していくのが社会の責務だと今は考えられています。
Q.2 障害者とはどのようにコミュニケーションを
一概に「障害のある方」といってもひとくくりにすることはできません。まずはその人自身を知ることから始めましょう。コミュニケーションの取り方も人それぞれなので、相手のペースに合わせてコミュニケーションを取ってみてください。
障害のある方は声や動きの調節が難しく、知らない人は驚いてしまうかもしれませんが、その人なりの表現として周囲が理解することも大切です。また、見た目には分かりにくい障害(発達障害や内部障害など)があることも知って頂ければと思います。
多摩市では、障害当事者がご本人たちの思いや障害について説明した「心つなぐ・はんどぶっく」を市のHPに掲載していますので、一度ご覧になってみて下さい。
Q.3 障害者を支援したい場合、何から始めれば
まずは、地方紙や市の広報などに掲載されている障害者を支援するための活動やイベントのなかで興味のあるものに参加したり、見学に行ってみたりするのはいかがでしょうか。障害の有無に関わらず、同じ地域で暮らす市民として互いに理解し合い、一緒に社会をつくっていくという意識が生まれる機会になると思います。
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