市立瓜生小学校(吉田正行校長)の6年生52人が2月5日、社会科見学で多摩市議会と多摩市役所を訪れ、模擬議会を体験した他、市役所の仕事について学んだ。
同校の6年生は、社会科の授業で「国の政治と地方自治」を学んでおり、実際の現場を見学しようと同校の地域教育コーディネーターの協力のもと、市役所と市議会に社会科見学の受け入れを打診した。当初、市役所の話を聞いて議場を見学するだけの予定だったが、昨夏に初めて企画した「夏休み子ども議会探検」の実績があったことから、市議会が子どもたちに実際の議会を体験してもらおうと企画。議会運営委員会のプロジェクトチームが中心となって模擬議会をすることになった。学校単独でこうした模擬議会を行うのは、議会では初だという。
「普段できない体験」
当日は、6年生2クラスが市役所を訪問。クラスごとに分かれて、市役所の仕事や、市民参画について企画政策部企画課の話を聞き、一方は議場で模擬議会を体験した。
議場では、議員席に子どもたちが座り、議案の提出から議決までの流れについてのPR動画を観賞。続けて、「児童センターの利用料金の徴収」を議案とした模擬議会を体験。三階道雄議員が市長役を務め、他の議員も副市長や部長職の役を担い、岩永久佳議長の進行のもと開会。議案の提案理由が述べられた後、議員役の子どもたちによる質疑、賛成・反対討論に挑戦するなど、本番さながらの審議が行われた。
その後、子どもたちから議員に向けた自由質問では「服装の規定は」「議員番号の4番が欠番なのはなぜ」「議決を取る際に同数になった場合は」など様々な質問が寄せられ、時には意表をついた内容に返答に窮する場面もありながら議員が答えていった。
今回参加した女子児童は「実際に議員さんと会って緊張したけど、勉強になった。審議の時に、事前に考えてきた内容と違う答えが返ってきてすぐに調整することが難しかった。普段できない体験ができて良かった」と感想を話していた。
同プロジェクトチームの本間利江議員は「夏の議会体験をもとに実施できたので、それを活かすことができた。小学生の段階で、議会の流れを実際に学ぶことで将来、議会や市政を身近に考えてくれるきっかけになってくれれば。これを機に模擬議会の流れができたので、他の学校の希望があれば可能な限り応えていきたい」と話していた。
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