僕が二十歳の時は大学生。青森県の八戸大学でプロを目指して練習に明け暮れていました。今でも思い出すのは、ある日監督に「本当にお前はプロになりたいのか」と問われたことです。毎日真剣に取り組んでいたつもりでしたが、まだまだ自分に甘い部分があり「本気で叶えたいなら他の選手と同じ練習量じゃダメだろう」と叱っていただきました。父を早くに亡くし、母子家庭で育ったこともあり「お母さんを楽にしてあげるんだろう」という一言も重く響きました。それから一段と「プロになる」という思いが強くなりました。
その後ドラフトで埼玉西武ライオンズに指名してもらい、夢のプロ野球の舞台に立つことができました。メジャーリーグにも挑戦することも叶い、今は広島東洋カープでプレーを続けています。大学時代は苦しいこともたくさんありましたが、同じ目的をもって集まったチームメイトや夢を応援してくれる監督など、4年間で得た人とのつながりは僕の財産です。
二十歳を迎えた皆さんは、これから仕事やプライベートなどで大きな選択をすることがあるかもしれません。ネットやSNSで色々な情報が得られるようになった現代ですが、だからこそ判断に迷ったときは人の「生の声」に耳を傾けることが大切だと思います。これまで出会ってきた友人や仲間、大人たちは自分のことを客観的に見てくれる貴重な存在です。一人で抱え込まず、周りの力に頼りましょう。それは決して甘えではありません。ただし、一度決断したら他人のせいにせず、その判断に責任を持つこと。自信を持って、厳しい環境にも怖がらずに飛び込んで欲しいと思います。
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