横須賀のコミュニティ放送「FMブルー湘南」でラジオパーソナリティを務めるほか、イベントの司会やナレーターを職業としています。二十歳のころは短大に通いながらアナウンスの専門学校やナレーション演技の研究所で表現について学んでいました。大学以外のスクール費用は自分で賄う必要があったので、空いた時間はアルバイトに費やしていましたね。コンビニ、ファストフード店、ゲームセンター、レコード店や、アナウンスの実践の場となるヒーローショーのお姉さん役やキャンペーンのMCなどもしていました。どの仕事も面白くて、働くことに夢中でした。
大学は芸術系で美術史などを学びました。横須賀美術館オープン時に初代館長の島田章三さんと、当時の蒲谷亮一市長の対談の場で司会をすることがあり、微々たる知識ながら仕事に生かすことができたのは嬉しく思います。正直、学生時代はあまり興味がなかったのですが、どんなことでも無駄になることは決してないんだとその時実感しました。
横須賀で育ち、今も地域に根付いた仕事をしていますが、「外の世界」に触れることはとても大事だと思います。私自身、大学の美術研修旅行でヨーロッパに行ったことで初めて文化の違いを肌で感じました。その後も就職で横須賀を離れたこともあり、地元が外からどのように見えているのかをより意識するようになりましたね。その時感じたことや考えたことが今の私を作っていると思います。若い時期は自分の居心地の良い環境に留まるだけの「パラダイス鎖国」をせず、異なる環境や価値観・文化に身を置く時間も大切だと思います。その経験がきっと自身を開放してくれるでしょう。
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