コロナ禍の影響で市内のイベントが中止を余儀なくされている中、音楽シーンにおいて新たな形を模索する動きも現れ始めた。横須賀市内を中心に活動するツインサックスバンド「Python Rosso」がWeb会議アプリ「Zoom」を活用し、高齢者施設向けにライブ演奏を開始した。
昨年結成された「Python Rosso」は市内のカフェやライブハウスを中心にライブ演奏を展開。デイサービスでの定期演奏や地域の夏祭りを”夏フェス”と言い換えて出演するなど、地域活動にも力を入れてきた。今年の活動目標を「街おこし」にした矢先、新型コロナウイルスが発生。活動の場が大きく減る中、考え付いたのがライブ配信だった。
ただ一方的に演奏を発信するだけではなく、互いにコミュニケーションがとれるようにと「Zoom」を採用。5月25日に浦賀の「クールクランウラガ」から三春町の介護施設に初めてのライブ演奏を実施した。「演奏を配信するだけだと、テレビや動画サイトを見ているのと変わりが無くなってしまう。訪問先の利用者たちは音楽だけでなく、僕らとの会話を楽しんでくださっている側面も大きい」とDuke Toshiさん。音響等の課題も残ったが、改善策を探りながら今後も月に1度ペースで継続していきたいとしている。さらにDukeさんは「オンラインなので、ほかの地域の施設にも”訪問”することが可能になり、アーティストとも地域を越えてコラボレーションすることも夢ではない」と語った。
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