9月中に1回目の接種を 公費助成の子宮頸がん予防ワクチン
3回の接種が必要な「子宮頸がん」の予防ワクチンは公費による助成対象になっているが、3回すべてを公費助成にするには、9月中に初回(1回目)の接種を済ませる必要があるため、市では早めに受けることを呼びかけている。
「子宮頸がん」は、子宮の入り口にできるがんで、20歳代から30歳代で急増し、日本では年間約1万5千人の女性が発症していると報告されている。初期の段階では自覚症状がほとんどないため発見が遅れ、妊娠や出産に影響を及ぼすことがある。
そこで市では、市民の中学1年生から高校1年生相当の年齢の女子(平成7年4月2日生まれから同11年4月1日生まれ)を対象に、今年度の公費による予防ワクチン接種事業を実施している。
2・3回目はそれぞれ間が必要
期間は今年4月1日から来年3月31日(土)までで、同接種は計3回受ける必要があり、期間内であれば3回とも全額公費助成となり、無料となる(還付制度はなし)。
しかし、初回接種から2回目は1カ月、さらに2回目から最後の3回目は5カ月の間を置かなければならず、全額公費で賄うためには、逆算して今月中に1回目を受けないと間に合わなくなってしまうため、呼びかけを強化しているもの。
このワクチンには、子宮頸がんの原因と言われているヒトパピローマウイルス(HPV)の中でも60%程度を占める16型と18型の感染を予防する効果がある。今年3月から一時ワクチンの供給不足が続いていたが、7月下旬から全対象者の接種が可能になっている。
20歳以上対象の検診の受診も
なお、注意事項として市健康づくり課では、「同ワクチンは予防接種法に基づく定期接種ではなく任意接種になるので、接種希望者はワクチンの効果や副反応について十分理解した上で行なってほしい」としている。またあわせて、「この接種により100%予防できるものではないので、接種していない人はもとより、接種した人でも早期発見のために20歳以上の女性を対象とした子宮がん検診を受診し、性感染症の予防に務めてほしい」と話している。
接種が受けられる医療機関や詳細は市ホームページ等を参照にするか、市健康づくり課【電話】046・882・1111内線370に問合せを。
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