追悼と生き方を考える 市仏教会が震災一周忌法要
三浦市仏教会主催の「東日本大震災一周忌法要」が、3月3日に市民ホールで行なわれ、約150人が参加した。
同会では震災直後から募金活動を開始。昨年約120万円の浄財を日本赤十字社を通じて現地へ届けた。そして「一周忌を迎えるにあたり、失われた多くの尊い命を追悼するとともに先行きの見えない現代社会を生きる我々の在り方を考えてもらいたい」と、今回の法要を企画した。
当日第1部の「追悼音楽法要」は、同会加盟寺院38ヵ寺を代表する僧侶と市内にある来福寺の合唱団「鹿の子」らによる合唱ほかが行われ、会場では目頭を押さえる人の姿もあった。
第2部では武蔵野大学教授・田中教照師による「大震災・原発から問われること」と題した記念講演が行われた。
その中で田中師は、「人間中心主義の在り方を見直し、震災で亡くなられた方々と、残された方々の絆を大切にして、被災者の方々とともにどう歩んでいったらよいのか」ということについて語った。
また、ロビーでは被災地の写真展示や義援金の受付もあった。
同会では「檀信徒以外の参加が少なかったことが残念でしたが、惨事を風化させないためにも会として今後もこのような取組みをしていきたい」と話している。
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