「滞在1カ所増で千円アップ」
三浦市の観光振興の方策を産学連携で探っている三浦藤沢信用金庫と横浜市立大学は今月18日、油壺にあるホテル観潮荘で半年間の研究成果をまとめた中間報告を行った(=写真)。集まった市内の事業者約50人が耳を傾けた。
同大の藤野次雄教授の研究室に所属するゼミ生5人が、学内の生徒を対象にした街のイメージ調査や城ケ島や駅頭で行ったアンケートの結果を集計した。これによると多くの人が三浦市を水産業が盛んで自然景観に優れると感じている一方で、観光情報などのPRが不足している実態がわかった。
分析データでは、来訪者の9割を1都3県(東京・神奈川・千葉・埼玉)で占め、7割がマイカーの利用で訪問先は1カ所が大多数。7割が日帰り観光で予算の平均額は5680円だった。興味深いところでは、訪問箇所が1カ所増えるごとに支出額が千円ずつ増加する傾向も掴んだ。
同大3年の市坪愛さんは、「周遊を促し滞在時間を伸ばす施策を打ち出せば観光消費額の増加が期待できる」と政策提言。「事業者の声も聞いて具体策を提示したい」と展望を話した。同信金では春に同様のテーマで市民向けのシンポジウムを計画しているという。
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