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三浦版 公開:2013年7月18日 エリアトップへ

三浦の散歩道 〈第43回〉 みうら観光ボランティアガイド協会

公開:2013年7月18日

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清伝寺内の猫地蔵墓石
清伝寺内の猫地蔵墓石

 前回、「三浦観音第八番」として、清伝寺の御詠歌を紹介しましたが、この寺に「かっぱの証文」なる話が伝わっているのです。「昔、清伝寺が里から離れた森の中の寺堂であったころ、脇を流れるすずの川にかっぱが住んでいた。かっぱは夜な夜な現れては附近を通る里人を騙していたので困っていた」とのこと、「ある日、近くの農夫が馬を洗いに来て、傍の杭(くい)に手綱を結んでおくと、いつの間にか綱は解けている。結び直しても解けている。やがて、かっぱの悪戯(いたずら)に気付き、かっぱは生け捕られて叩きのめされた」のです。騒ぎを聞きつけた寺の和尚が駆けつけて、里人の中に割って入り、かっぱに代わって詫びを入れ命乞いをしたので、許されたのです。「和尚は、かっぱに向かってこれからは人様に悪い悪戯を一切しないようにと諭(さと)すと、かっぱは前非を悔いて、後日の証拠にと侘び証文を書いた。それ以来かっぱはおとなしくなった」ということで、その「証文は寺に秘蔵されている」というのです。現在も、寺のすぐ脇に「すず川」は流れています。昔、この川は鱸(すずき)川と呼ばれ、潮が満ちてくると海水が川に入り、鱸が釣れたので、この名がついたと言われています。清伝寺に入って本堂の脇、墓地へ向かう道の左手に少し変わった墓石が目に入ります。正面に「猫地蔵菩薩」と刻され、その下に猫の姿が彫られているのです。可愛い猫ちゃんを供養したものでしょうか。寺を出て、道を右へ、「すず川」に架かる橋を渡って進み、200メートルほど進んで右へ曲がりますと、右手前方が大きく開け、遠くに「神明社」の鳥居が見えます。金田の「丸山」という所でしょうか。左へ曲がる三叉路に庚申塔が祀られています。「しんわホーム」の横を抜けて、道を左へ曲がると、霊園からの道へ出られます。やがて、海に面した県道へと歩を進めます。バス停もあるのですが、数が少ないので、松輪方面へ歩いて行きましょう。海の向こうに房総の山も眺められて気持がすっきりしてきます。

 金田漁港が見えてくると次の目的地「岩浦(いわぶ)」が真近です。漁港では、日曜日の早朝に「市」が開催されます。食堂もありますから、地魚の料理を召し上がるのも良いでしょう。バス停「岩浦」の横断歩道を山側へ渡った右手に石段が目に入ります。上がってみましょう。36段もあり、中間点に少し広い場所と民家があります。さらに石段が待ちかまえています。今度は37段です。上がると、左手に鳥居が見えます。「八坂神社」です。その手前、石段を上がりきっての右側に、五輪塔とおぼしき石積みがあります。
 

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