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三浦の散歩道 〈第62回〉 みうら観光ボランティアガイド協会

掲載号:2014年6月6日号

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「慈雲寺」境内に立つ十三重塔と十一面観音像
「慈雲寺」境内に立つ十三重塔と十一面観音像

  毘沙門の寺、「慈雲寺」を訪ねました。山門は破風瓦葺屋根のしっかりした門で、左側の石柱に「臨済宗円覚寺派 持陽山 慈雲寺」の文字がしっかりと刻されています。

 山門を入る手前に、寺の掲示板が右側にあります。そこには立ち姿の「観音様」の絵と二つの文が書いてありました。一つは「誰も見ていなくても、仏様はちゃんと見ていらっしゃる」の言葉です。もうひとつは、お地蔵様の絵と共に「ありがたい、何はともあれ 生かされている 南嶺」とあり、下に花押(かおう)が記されています。これらの言葉を味わい、少し敬虔(けいけん)な気持ちになって本堂に向かいました。

 境内は、それほど広くはありませんが、東側にブロンズ製の「十一面観音」像があります。四方八方に顔を向けて一切の衆生を救済してくれると言われている観音様です。

 その左隣に十三にも重なる石造の「層塔」が見られます。基台の上の部分塔身の四方に梵字が彫られています。よく分かりませんが、正面には「阿弥陀」の表記と思われるキリークが描かれています。この「十三重塔」の脇に石柱があって、そこには、施主渡辺八郎という人が、「善慶院賢峰実道居士」の菩提を願って建立した、と記されています。

 ここ「慈雲寺」について、創建は不詳ですが、『新編相模風土記稿』によりますと、「慈雲山、持陽山と号す」となっています。「本尊観音、開山は降翁、永正2年(1505)卒」とあります。

 ただ、堂内には本尊薬師如来像、地蔵菩薩像に併せて、開山、仏真無礙禅師妙謙大和尚の木像が安置されていると言う。妙謙大和尚は「毘沙門堂」の開基でもあると言われる方で、卒年は応安2年(1369)であると言われています。先にあげた開山の降翁禅師との間には、130年以上の隔たりがみられます。この「慈雲寺」は、三浦七福神のうち「毘沙門天」を祀っているところでもあり、正月には、他県の人々が大型バスで参詣に来ています。「魔を降(くだ)す猛(たけ)き姿にひきかへて情(こころ)にあまる福徳の神」として崇敬されています。

 さらに、『南下浦村郷土誌』(昭和8年刊)によりますと、「明治5年(1872)、各大字小学校創設、毘沙門海応寺にて一か月交替で子弟を教育」とあり、かつては、学校の役割もしていた寺でもあったのです。

 寺に別れを告げて、再び県道に戻り、松輪方面に向かって歩き、右へ曲がって、海へと出ました。毘沙門バイパスを途中から宮川方面へ向かう坂を登らずに右へと曲がり、「大乗」へと山の中を進んで行きますと、藪(やぶ)の中から「鶯(うぐいす)」の鳴き声が聞こえて来たりして、「風情」を感じさせます。道はのぼりながら右から左へと曲がっていきます。

つづく

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