グルメやサブカルチャーなど日本文化の人気や円安、羽田空港の国際化などの追い風を受け、日本を訪れる外国人観光客が急増している昨今。日本政府観光局が発表した今年1月〜8月までの訪日外国人観光客数は約1290万人に上り、昨年1年間の約1340万人に早くも迫る勢いを見せている。
三浦市では観光誘客に注力するべくシティーセールスに特化した部局「営業開発課」を2004年に創設。09年には国際観光をテーマにした県の協議会に加入した他、吉田市長自らがマレーシアやタイへ出向き、トップセールスを行っている。
先月28日には、タイ有数の日本専門旅行会社の社長が、2月に見頃を迎える三浦海岸桜まつりを軸としたツアープランの下見のために三浦市を訪れた。吉田市長と面会した同社のパタナ社長は、都内から約1時間の好アクセスとタイ人にも人気の高いマグロや豊かな自然を三浦の魅力と語り、「東京観光とセットにしたプランで売ってみたい」と潜在力に期待感を示した。
同課によると昨年度は民宿での日本料理体験や桜まつりを目当てにスイス・イスラエル・台湾からのツアー客計177人を受け入れたほか、旅行会社の現地見学や修学旅行生を誘致。今年度もマレーシアから3件の修学旅行生を受け入れる予定で、その数は90人に及び、増加傾向にある。
受け入れ客数が拡大する一方で、改善が迫られている外国人旅行客の利便性・満足度の向上。観光案内標識や飲食店メニューなどの多言語対応、無料で利用できる公衆無線LAN(Wi-Fi)といったソフト面の拡充が追いつかず早急な整備が課題となっている。
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