三浦市は先月、三崎高校跡地の地区計画の基礎となる「県立三崎高等学校跡地のまちづくりに関する考え方」を策定した。
土地利活用の課題の1つである道路計画については、県警本部との協議を経て、計画地全体の出入口として2カ所に整備予定であることが分かった。1カ所目は旧法務局入口交差点付近を想定し、現在の下り線バス停を交通に支障のない範囲で三崎口駅方向へ移設する。もう1つは旧三崎高校正門付近に左折限定の出入口を設けるという。旧法務局側は地盤の高さが異なるため、B地区内の一部を埋め立て・造成。同工事は、来年12月に竣工予定の市民交流センターおよび商業施設(A地区)の建設工事と並行して進められるという。
利活用方針によるとB地区は「活用案を募集、検討後に事業化をめざす土地」と位置づけられ、市内3カ所にある図書館の機能集約、市役所移転の候補地、公園または広場、小網代の森への来訪者が利用できる駐車スペース設置などを想定。民間の事業進出の可能性などを探る調査も行われているが、具体案は現時点で明らかになっていない。今月2日の一般質問でも小林直樹議員(共産)が「B地区の土地利用や事業手法が具体的になっていないのに、なぜ周辺整備を先行するのか」と指摘。市は「円滑で安全なA地区施設の整備のため」と答弁したが、試算では道路整備に約3000万円、国道改良工事に約7000万円の市費が投じられることから必要性に疑問を呈していた。
なお、横須賀市との消防広域化と現本部庁舎の老朽化に伴って建設が進む新庁舎は、今月末に竣工する見通し。
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