横須賀美術館(横須賀市鴨居4の1)で開催中の企画展「集え!英雄豪傑たち」。江戸時代に爆発的な人気を得た歌川国芳の「武者絵」と呼ばれる浮世絵や近代日本画を中心に約120点を展示する。会期は6月17日(日)まで。5月25日(金)から作品を入れ替え、後期となる。
歴史好き必見
スサノオノミコト、源義経、武蔵坊弁慶、楠木正成、武田信玄、上杉謙信など名だたる英雄・豪傑。これらの描写は、力強さやカッコよさといった一面だけではない。明治以降は「歴史画」として戦争の気配が近づくと士気を高めるための意義や性格に変化していった。時代に求められた表現や人々からの憧れを映し出すものでもあった。
展示には、横須賀ゆかりの作品もある。走水の地に縁のあるヤマトタケルノミコトとオトタチバナヒメ、衣笠の合戦と三浦大介義明など、地元の身近な歴史の一端にも触れることができる。
甲冑・兜の造形美
英雄たちを勇ましく引き立てるのが、甲冑や兜。武士の「正装」であり、日本人の独特な感性と美意識を表現しているもの。会場では、変わり兜を中心に、その造形美を間近に感じることができるほか、甲冑を纏った立体作品を手掛ける現代アーティスト・野口哲哉氏の展示もある。詳細は【電話】046・845・1211
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