三浦市は先月25日、災害に備えた対策本部図上訓練を行い、参加したおよそ60人の職員が本番さながらのロールプレイング形式で対応方法を身につけた。
三浦半島東方沖を震源とするマグニチュード7・2の大地震を想定し、発生1時間後から訓練がスタート。調整班、情報整理班、物資車両班、避難所支援班のほか、庁内各部局に分かれ、対応にあたった。
住宅の火災や倒壊、道路の寸断、市民からの救助要請、津波の観測など市内各所の被害状況を地図上や「クロノロジー」と呼ばれる時系列順に記録表に落とし込む作業が行われ、迅速かつ正確な情報の集約と共有の流れを確認した。
後段ではあらかじめ進行のシナリオを参加者に伝えない、より実践的な訓練も実施。前段で学んだ基礎をもとに応用力を高めた。
元自衛官が指揮
三浦市では昨年5月から元自衛官の高橋栄行さん(市内在住)を防災課地域防災担当課長として採用。内閣府の「地域防災マネージャー」の資格を有し、自衛隊との密な連携や現役時代に培った非常時対応、防災訓練の計画・実施・分析などの業務を担っている。
これまで県支援で3回、市独自企画の訓練を1回実施。しかし、地形や道路、高齢化など市内でも地域ごとに抱える事情は異なり、対策が必要と高橋さんは指摘。今後も定期的な訓練を行うことで応急体制の強化をめざしたい考えを示した。
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