交通、福祉医療、経済など地域課題や強み、要望を住民から収集・分析する三浦市社会福祉協議会の地域診断事業で、東岡区版の報告書がこのほど完成した。
高齢者が要介護状態になっても住み慣れた地域で自分らしい生活を最期まで送れるようにサポートし合うシステム(地域包括ケアシステム)の構築に向けた取り組みで、冊子製作は日の出、城ヶ島、尾上町、海外町に続いて5カ所目。昨年、同法人職員と区長・民生委員ら住民有志が協働で各家庭や商店をまわり、課題や要望などをヒアリングしてきたという。
東岡町、天神町と城山町の一部、およそ700世帯からなる東岡区。市役所や小学校・保育園をはじめ、スーパーマーケットや飲食店、金融機関、診療所が並び、中心部はバス通りに面する利便性の高い立地。住みやすさを地域の強みとする一方で、少子高齢化による人口減少で区内の活動団体が減り、日常的な近所づきあいの希薄化が顕著となっている。東岡児童会館閉鎖以降、気軽に使用できる地域の寄合所がなくなったことから、居場所づくりの難しさを挙げる声もあったという。
「住民と一緒に作れたことは大きな成果。徐々に関心を持つ参加者が増え嬉しかった」と編集を担当した市社協の齋田聖子さん。8年ほど途絶えていた老人クラブが、同事業をきっかけに再び発足するなど地域主動の新たな取り組みにも期待を寄せ、「現状や課題から今後何ができるか、暮らしやすい街について考えてもらえたら」と話した。
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