毎年6月の第1土曜日に執り行われ、初夏の風物詩となっている「海南神社八雲祭」が、今月6日に同神社境内や三崎下町で斎行された。今年は、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、神輿の渡御や木遣り・囃子などは見送られ、神社青年会(坂本哲治会長)発足50周年を祝う記念式典は来年に延期となった。
神輿の代替として、「唐櫃」と呼ばれる木箱に御神体を移し、渡御。半日かけて巡行した。例年であれば、大きな木遣りの声が町内に響き、勇壮に練り歩く姿が見られる八雲祭。住民らは「仕方がないが、寂しい」と話していた。
八雲祭は「お天王さま」の名で親しまれ、江戸時代に三崎でコレラが流行した際、疫病の化身「ヤマタノオロチ」を退治したスサノウノミコトを厄除神として祀ったことが起源とされている。同神社によると、唐櫃渡御は青年会が発足した1960年以前、神輿渡御が復活するまで行われており、長らく保管していた唐櫃は今回のために修復して使われた。
なお、毎年7月の同神社例大祭も同様に唐櫃渡御を予定している。
茅の輪くぐり、無病息災
疫病退散や無病息災を祈る神事「夏越大祓」の茅の輪が、海南神社本殿前に設置されている=写真下。6月30日(火)まで。
茅の輪を8の字を描いて3回くぐることで、半年間にたまった心身の穢れをはらい清めると言われており、新型コロナウイルスの終息を願う参拝者の姿もあった。
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