平安末期から鎌倉初期に隆盛を誇り、鎌倉幕府成立に貢献した三浦義明の墓とされる横須賀市指定史跡「伝三浦義明廟所」。昨年秋に発生した2つの大型台風の被害を受け、管理する満昌寺(横須賀市大矢部1の5の10)は先月1日に「復旧プロジェクト」を発足させた。
義明の墓といわれる宝篋印塔を中心に、右に五輪塔、左には板碑の三基が並ぶ墓所周辺は台風で土砂が崩壊。多くの樹木も倒れ込んだが周囲の土塀に守られる形で、墓への大きな被害は奇跡的に免れたという。この土塀を修復し、土砂や樹木の撤去と、斜面を補強する工事が現在も続いている。
永井宗寛住職は「市の補助も一部見込めるが総額約1800万円と、寺の力だけではとても難しい。本来なら寺がすべてを賄いたいが、有志からの協力が必要」と窮状を訴える。
クラウドファンディングでは、800万円を目標に9月末まで支援を呼びかけている。
支援額は一口3千円から10万円。リターンとして御守やクリアファイルといった記念品のほか、重要文化財などのプレミアム拝観券、観世流能楽師の清水義也氏による三浦義明ゆかりの演目「殺生石」の観世流能楽特別公演鑑賞券も用意する。
詳細は「A─port 満昌寺」で検索。
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