三浦市は、新型コロナウイルス感染症に関する経済対策や高齢者の重症化リスクの軽減施策などを盛り込んだ補正予算案を、現在開会中の三浦市議会定例会に上程した。
建築業の振興による市内経済の活性化と、市民の住環境向上を目的として行われている住宅リフォーム助成事業の応募枠の上限を、40から80に拡大する(280万円)。税抜20万円以上の対象工事に対して、1律7万円が助成されるもので、第1期(30件)の抽選は今月8日に終了。第2期は、早ければ10月中旬に受け付け開始予定としている。
同事業は2011年から昨年度までの9年間で476件が助成を受け、工事費総額は約2億8600万円にのぼる。応募枠を拡大することで、リフォーム需要を喚起し、コロナ禍で落ち込んだ施工依頼の盛り返しを図る。一般質問で答弁した吉田英男市長も「受注促進、市内の経済活性化で効果ある施策」と期待感を示した。
また、冬に懸念される新型コロナとインフルエンザの同時流行を見据え、60歳から64歳のインフルエンザ予防接種の補助に234万円を計上した。
1人1千円を市が負担。市内医療機関のみで利用できる補助券を送付するという。
現行の対象は65歳以上、または60歳から65歳未満で心臓・じん臓・呼吸器機能、ヒト免疫不全ウイルスによる免疫の機能に高度の障害がある人で、期間中に1回のみ1人2千円で受けられる。
高齢者は新型コロナウイルスに感染すると重症化しやすく、医療提供体制のひっ迫防止も目的のひとつ。
なお、呼吸器疾患を予防する肺炎球菌ワクチンの接種費用の補助について保健福祉部長は、「他自治体で補助を行っていることは承知しているが、医師会からの提案があったインフルエンザ予防接種を優先した」と本会議で説明した。
そのほか、交通事業者の感染拡大防止策への支援(151万円)も行うとしている。
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