被災地の炭焼き窯再建募金 １７０万円超もさらに支援を
使えなくなった現地の窯（青山会提供）
本紙８月５日号で掲載した、市内で福井記念病院や介護老人保健施設「なのはな苑」などを運営する医療法人財団青山会の内藤圭之理事長が呼びかけ人代表となり、震災の影響で使用不可能となっている、岩手県陸前高田市の地域交流センター「炭の家」の炭焼き窯を再建するための募金活動は、多くの人の支援で着実にその額が増えている。
もともと同施設は、炭焼きの体験や林業体験、炭焼き祭りなど地元生出地区に伝わる伝統を継承していくことも含めた地域交流拠点として役割を果たしてきた。しかし、現状窯にひびが入り使用不可能に。現地の状況をみれば窯の改修への地元の経済的負担は困難が予想され、このままでは同地区の炭焼きそのものが消滅しかねないと、その様子を医療支援チームとして見てきた青山会関係者らを中心に改修のための募金集めに立ち上がった。趣旨への賛同者らとともに「炭の家・炭焼き窯」再建募金会を発足。活動を続けている。
集まった浄財は、「義援金」ではなく、「指定寄付」として陸前高田市民生部を通して行なうことで、炭焼き窯の改修資金として活用される。
３基全てには２〜３００万円が必要
同募金会はこのほど中間報告を行ない、９月９日時点で、当初目標としていた１００万円を超える１７７万８９４３円が寄せられたと発表。感謝を述べる一方、「しかしながら現地にある３基すべてを再建するためには２００から３００万円が必要とされており、募金活動は予定通り９月末まで継続し、できる限りの寄付金を届けたいと思っております」とし、「期限最終日までよろしくお願いいたします」と、引き続き、法人・事業所・個人から協力を募っている。
募金は以下の口座へ。
振込先／三浦藤沢信用金庫 三浦海岸支店 名義「炭の家 炭焼き窯再建募金会 代表 内藤 圭之」 普通 口座番号０４１８０６８
問合せは、青山会事務局【電話】０４６・８８８・４６２５日景総務部長まで。
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