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三浦版 公開:2014年8月8日 エリアトップへ

三浦の散歩道 〈第65回〉 みうら観光ボランティアガイド協会

公開:2014年8月8日

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岩堂山(写真左側)遠景
岩堂山(写真左側)遠景

 「神明社」を出て、県道を宮川の方へ向かいます。右手、山側の裾に「青面金剛像」を刻んだ庚申塔が2基と「馬頭観音」と記された石塔1基が見られます。「庚申塔」の建立年号は天明2年(1782)と安永5年(1776)になっています。さらに進むと3基の「馬頭観音」の石塔があります。真ん中は不詳ですが、他は比較的に新しく見えます。岩堂山への上り坂に難儀をした荷馬の姿が想い起こされます。さらに行くと3体の石像による「地蔵尊」が石段の上に祀られています。手前に立派な「手洗い鉢」も見られます。

 県道の左手は谷戸になっていましたが現在では、市内から出る「廃棄物」の最終処理される「埋立地」になっています。

 丘の高い所を囲まれた「毘沙門配水場」を過ぎると北から来た道に出ます。この道が西側の山裾を通るものと2つに別れて県道に突きあたります。その道の上に丘と思える山が見えます。これが「岩堂山」と称する処でしょうか。宮川の風車から眺めると、丘陵が2つに別れて見えるのですが、西側の宮川寄りの方を「岩堂山」と呼称するのでしょうか。よくわかりません。県道脇に「三浦市」が建てた標示板があります。それには次のように書かれています。全文を記してみましょう。

「三浦市内には山岳といえるほど高い山はなく、いずれも丘陵程度ですが、この岩堂山は三浦半島南端では最も高い山で89・9メートルです。晴れた日、頂上からは房総半島、伊豆連峰、そして伊豆大島が眺められ、夏は三浦スイカ、冬は三浦大根の緑と空の青さを満喫できる市内で最も展望を楽しめる丘陵です。大昔、毘沙門の白浜海岸に正月3日の朝方、鶏の鳴き声とともに東方から竜燈があらわれ、1体の仏像が流れ着きました。村人はこの仏像をお祀りしておりましたが、その後行基菩薩がこの地をお通りになったとき、その像をご覧になり、尊い毘沙門天像であると教えになりました。そして、菩薩はこの山にこもり、さらに一体の毘沙門天像をお刻みになり、ともに祀るようにお告げになり去られたといいます。なお、そのとき、像を刻んだときに出た木片が寄り集まって塚になり、その木っぱ塚が山中にあったとも伝えられております。〈三浦市〉」というのです。

 では、山中に入ってみようと、県道へ向かう松輪入口から松輪へ向かう通称「軍道」から別れてきた道を「三浦市環境センター入口」とある処の反対側、飲物の自動販売機のある手前から山へ入ることにしました。道中3メートル程の道を230メートル程登って行きますと、道の左側が山になっていて、木々が繋っています。ホーホケキョと啼く鶯の鳴き声もはっきりと聞き取れるほど森閑としています。     つづく

 (注)行基菩薩=奈良時代の僧、諸国をめぐり架橋や築堤など社会事業を行い、民衆を教化し「菩薩」と敬われた。(大辞林)

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