油壺観光ホテル跡地に建設予定の有料老人ホームをめぐり、事業主と近隣住民間の協議が対立したまま平行線をたどっている。今月1日には、事業者が住民説明会を開催したが、計画内容や進捗報告に終始。「市まちづくり条例に基づいて開発を進めている」と主張する企業側と、度重なる代理人・事業者変更への不信感や自然環境悪化などを理由に「地域と共存、調和できる施設を」との計画修正を求める住民の意見がぶつかった。
同ホームは約5680平方メートルの敷地に延床面積約5730平方メートル、鉄筋コンクリート造の地下1階・地上4階建ての建築物。52戸の居室と23台分の駐車スペースが整備される予定。
葉山町などで住宅型有料老人ホームを展開する(株)ユニマットリタイアメント・コミュニティが運営し、高級路線を売りに2019年9月末の開所をめざしている。
老人ホーム計画は当初、(株)アイ・ディ・アイランドプラン(東京都渋谷区)が事業主となり進められていたが、先月、NTT都市開発(株)に変更。その旨が説明されると住民は「安心できるよう真摯に対応すべき。今のままでは到底受け入れられない」と不信感を露わにした。その後も浴室などからの排水問題、建物の高さ、万が一運営が立ち行かなくなった際の原状回復工事について回答を求める場面があった。
事業者によると4月22日(土)に工事説明会を実施し、5月中旬〜下旬には着工したいとしている。
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