「さいか屋横須賀店」が、2021年2月で閉店することが決まった。閉店後の建物と土地の活用は未定。2015年に閉店し、現在は新業態のサテライト型店舗として営業を続ける川崎店と同様に、外商部門や中元・歳暮品、学生服などを扱い、創業の地・横須賀に「さいか屋」の名を残すことも検討されている。
同店はかつて大通り館を含めた3館体制で368億円の売上高を誇っていた1991年をピークに減少が続き、2017年2月期以降は赤字が恒常化していた。テコ入れ策の一環として人気テナントを誘致したり、前身の呉服店から数えて創業150周年となる2022年に向け、社員が店頭でダンスや歌を披露して盛り上げるプロジェクトを始動。「モノ」から「コト」を提供する新たな百貨店像を模索するなど、新たな試みも展開していたが流れを変えられず、業績回復の見通しが立たないことから今回の決定に至ったという。同社では非正規社員を含む120人程度の希望退職を募り、今後は基幹店である藤沢店に経営資源を集中させる。
株式会社さいか屋総合企画部長の石川浩二さんは、「創業地での閉店は苦渋の決断。営業終了までの残された時間、皆さんに喜んでもらえるよう最後まで努めていく」と話した。
三浦版のローカルニュース最新6件
|
|
|
|
|
|