地域記者やデジタル講座も
定年退職後などの高年齢者に地域情報を提供し、社会参加を通じて生きがいや仲間づくりを楽しんでもらおうと、新たな支え合い事業の環境整備が始まった。
「Don't tell anyone!地域資源情報を集めて広めて繋がろう大作戦!」と銘打つ同事業は、地域の高齢者らが取り組んでいる市民活動などを「地域資源情報」として発掘。見える化させることで、これまで活動の場を見い出せずにいた高齢者に対し、身近に社会参加できる環境があることを広く知ってもらい、参加を促すねらいがある。三浦市市民協働課長の石川博英さんは「活動紹介だけでなく、ほとんどの人が知り得ない情報や記憶も共有していけたら」と話す。
ほかにも、個人でも参加できる市民レポーター「(仮称)地域の魅力発見記者」を養成する。寄せられた記事を蓄積する傍ら、壁新聞やSNS・プロモーション映像などによる発信、商品開発、出前講座を展開。デジタル機器に疎遠な高齢者にもパソコン講座などを行う予定だという。
推進協議会は、市・区長会・YMCAコミュニティサポート・三浦市社会福祉協議会・関東学院大学・ベイシアで構成。三浦市民交流センターニナイテを拠点に、情報を集約・発信する。
今月15日には会議が行われ、方向性を確認。近く、プラットホーム構築の下地となる手引書の作成を大学教授ら有識者に依頼し、あわせて、高齢者の地域活動への参加状況・参加意向などの実態を調査するという。「地域に眠っている魅力をみんなに知ってもらうきっかけを作りたい」と同センター館長の佐々木美智さんは展望を話した。
同事業は、神奈川県の「地域の支え合い仕組みづくり事業」の支援を受けており、三浦市のほかにも、平塚市・藤沢市が採択され、100万円上限で補助を受けている。
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