新型コロナウイルスにより、学習や部活動などで影響を受ける県立高校。三浦初声高校でも従来の文化祭は行わず、11月27日(金)に文化発表会が実施される。コロナ禍で思うように行事ができないなか、「全校生徒の思い出になれば」と市内事業者が連携し、同校のみかんを使った記念のジャムを製造。当日校内で配布する。
三浦初声高校は例年、11月に文化祭と収穫祭を開催しているが、今年度はコロナ禍で一般開放を中止。代替行事を模索するなかで、同校教員が株式会社三浦観光バス(上宮田)が展開するキッチンカー事業「THE STAND」を知り、同社の根岸辰也さんへ学校行事への協力を依頼したという。
「三浦初声高らしいもの・ことができないか」―。話し合いの末、同校で生産されたみかんを使った記念のジャムを全校生徒に配布することに。これを受けてジャムを「高梨農園」の高梨尚子さん、ジャムとセットにするパンを「充麦」の蔭山充洋さんに打診。市内事業者がタッグを組み、ブランディングから製造までを手掛けるプロジェクトが始動した。
根岸さんは「おいしく食べてもらうのはもちろん、三浦のものづくりを体感してほしい」と願いを込め、準備に奔走。また、コロナ禍から生まれたコラボに同校は「前向きにとらえ、今後は連携をさらに進めて地域の方にも販売できるよう検討していきたい」と話した。
規格外を有効活用
使われるみかんは興津早生で、今年は台風の影響がなく上々の出来。その中でも、フードロス削減を兼ねて規格外品を使い、皮ごと加工するという。2年の芦澤倫太郎さんは「汗水流して作ったみかんを食べてもらえて嬉しい」と、ジャムの完成を心待ちにしていた。
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