通行人に啓発物を手渡す安斉さん
藤沢市出身の歌手で俳優の安斉かれんさん（24）が15日、藤沢署の一日警察署長に委嘱され、辻堂駅北口コンコースで特殊詐欺被害防止のキャンペーンを行った。
冒頭、阿部勇署長が同署管内における特殊詐欺の被害状況を報告。12月13日現在で52件、約１億２００万円の被害があり、件数は前年同時期比で１件増、被害額については前年同時期比を４千万円以上上回るという。阿部署長は「状況は極めて深刻で、被害者の涙の裏で犯人グループがほくそえんでいる。安斉さんのはつらつとした若さで元気に詐欺を吹き飛ばしてほしい」と期待した。
会場には多くのファンが詰めかけ、制服に身を包んだ安斉さんは「特殊詐欺は誰でも被害に遭う可能性がある。不審な電話がかかってきたら悩まずに誰かに相談を。家族で合言葉を作るなど対策してほしい」と被害防止を呼び掛けた。
この日は署員を始め、防犯協議会や警察官友の会など関係団体から約50人が参加。江島神社と協力して作成した「詐欺退散」の御朱印や啓発物を配布しながら、被害の撲滅を訴えた。
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