身の回りの自然を残すことなどを目指し、会員制農園とイベントスペースが共存する施設「RIVENDEL」(リベンデル)が市内矢畑に今春オープンする。現在は会員の募集など開園に向けた準備が進められている。
RIVENDELの大きなテーマは『自然と暮らす』というもの。各種農園と、ロッカーやシャワー室などを配した会員向けクラブハウス、それにワークショップ、作品展示などに活用できるイベントスペースの総称。敷地面積は約1600平方メートルにのぼる。
主宰するのは熊澤弘之さん(31歳)。熊澤さんの祖父母が以前暮らしていた家屋や納屋を改修させてオープンする。
以前は会社員として都内に勤務していたという熊澤さん。休日だけエコ関係のNPO法人スタッフとしてイベント運営などを行っていたところ、その団体が2005年の愛・地球博(愛知万博)に、オーガニックカフェ出店での参画を決定。万博敷地内の畑で収穫した作物を使ったメニューを提供するカフェの運営に携わった。「万博は半年という期間でしたが、この体験をこのまま終わらせたくない」と、その年に会社を退社。以前からの懸案だった矢畑の土地や建物を活用する為にゼロから有機農業を学んでいった。「農業を教わるところから敷地内のビオトープ作りまで、様々な人に支えてもらっている場所になった」と熊澤さんは話す。
農業への間口を広げたい
自立した田畑を残すことと自然の魅力を伝えていくことが同施設の役割。熊澤さんは「この地域も開発が進んでそれは必要なことですが、後世のことを考えるとこういった施設も大切だと思います。ニンジンがどうやって実るのか分からない子どもたちに収穫を学んでもらったり、暮らしにまつわるイベントの開催を通じて農業への間口を広げていければ」と話す。
RIVENDEL…茅ヶ崎市矢畑183、問合せなどはホームページhttp://rivendel.web.fc2.com/からメールで。
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