戻る

茅ヶ崎・寒川 トップニュース

公開日:2011.03.25

東日本大震災
茅ヶ崎市消防も現地入り
「緊急消防援助隊」として仙台市宮城野区へ

  • 流された倒木をかき分け救助活動した(=消防署員撮影)

 「東日本大震災」の被害を受け、全国規模の消防組織「緊急消防援助隊」が結成。茅ヶ崎市消防署は震災のあった11日夜、被災地の宮城県仙台市宮城野区に向け第一次隊7人が出発し、人命検索救助活動に当った。



 発災直後、神奈川県隊(21消防本部58隊226人)が第一次隊として、派遣地の宮城野区に向かった。茅ヶ崎市からは消火隊5人、後方支援隊2人が11日夜に消防本部を出発、12日午後5時に現地に到着した。



 海岸から約3Km、震災から30分ほどで大津波に見舞われた宮城野区は、もはや原型の分からぬ惨状。住宅や建物がわずかに残っているものの、辺り一面を海水が覆っていた。



 被災地を目の当たりにした太田義夫部隊長(57歳)は「何百人もの人がこの場にいると聞いていた。生存している人を何とか救出したい、その一心だった」と思い、作業を開始した。しかし、足場の悪い被災地は歩いて進むのも困難なほど荒廃していた。



 同じく第一次隊として派遣され、16年前の阪神淡路大震災の時にも出動した岸加寿美さん(36歳)はこう振り返る。



 「阪神淡路とは全く被害の様子が違っていました。初めて津波被害を見ましたが想像を超えた変わりように驚いた」と話した上で、「活動中何度も余震があり、津波警報もでました。何とか民家の屋根に退避したものの命の覚悟もした」と真剣な眼差しで語った。



 結果的にはこの津波警報は誤報に終わったが、署員らは自らの危険と背中合わせの中、救助捜索を行った。神奈川県隊の第一次隊の活動は15日まで実施し、3人を救出した。



 この後、救急消防援助隊は二次隊(14日〜18日・24消防本部63隊236人)、三次隊(17日〜21日・24消防本部63隊241人)が被災地に赴き、同様の活動に励んだ。



 神奈川県は現在、26の消防本部から消火、救急、救助などの区分で204の部隊登録があり、今回は、消防庁からの指示を受けて派遣、活動を行った。

 

    ピックアップ

    すべて見る

    意見広告・議会報告

    すべて見る

    茅ヶ崎・寒川 トップニュースの新着記事

    茅ヶ崎・寒川 トップニュースの記事を検索

    コラム

    コラム一覧

    求人特集

    • LINE
    • X
    • Facebook
    • youtube
    • RSS