野田佳彦内閣総理大臣 茅ヶ崎で築いた政治基礎 松下政経塾から初の首相誕生
民主党衆議院議員・野田佳彦新代表(54)が第95代内閣総理大臣(以下首相)に就任した。野田首相は松下政経塾(茅ヶ崎市汐見台5-25)の第1期生で1985年3月に卒業。同塾塾員からは、初の首相誕生となった。
松下政経塾は、パナソニック(株)創業者の松下幸之助氏が1979年に市内汐見台に私財を投じて設立した公益財団法人。「自修自得」「現地現場」「切磋琢磨」などが研修の基本方針。塾生は全寮制で4年間寝食を共にしながら研修する。これまでの卒塾生は240人を超え、政治をはじめ経済、教育、マスコミ、福祉など幅広い分野で活躍している。
野田首相は、同塾の第1期生として1980年4月に茅ヶ崎の地にやってきた。当時から真面目な青年で、高い志を持って研修をこなしていたという。
ゆかりの店
同塾の門前に店を構え、設立当時から親交があり野田首相も塾のカリキュラムである書道の先生や仲間と共に訪れていたという「蕎麦司紅がら」。女将の根岸栄子さん(76)は、当時の野田首相を「お酒が大変お好きな方で時間を忘れて、仲間たちと一緒に閉店まで語られていました。いつも笑顔が溢れていましたね」と振り返る。また松下氏が塾を訪れた際にも他の塾生と共に同店を訪れ、蕎麦を調達。「幸之助さんが召し上がる蕎麦御膳を仲間と一緒に運んでくれました。野田さんの定番は、蕎麦三昧や紅がら弁当でしたよ」。
また栄子さんは、茶道の研修に参加したこともあり「先生が厳しい方でしたが、その中にも笑いがあり野田さんのお手前は今でも印象的です」と話す。栄子さんは「私にとっては皆さんは息子のようなものです。野田さんには蕎麦のように細く長く頑張って頂きたいです」と期待を寄せていた。
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