茅ヶ崎市と藤沢市に一部跨って位置する湘南ライフタウン。この地域の市境問題を解決していこうと「藤沢・茅ヶ崎両市議会議員と住民との懇談会」が今月12日、藤沢市大庭の湘南大庭市民センターで開催された。
昭和42年から開発が始まった湘南ライフタウン。入り組んでいた市境は当時、開発終了後に同面積分を交換することで境を設ける旨が決まっていた。しかし藤沢から茅ヶ崎に編入する住民らから反対の声が上がり、昭和63年に藤沢市が茅ヶ崎に変形調整案を提出。これが茅ヶ崎市側の面積減少案となっていたことから茅ヶ崎が反発、以降協議が行われていないことにより様々な問題が同地域で起こっているというのがこの市境問題だ。
今回の懇談会は昨年に続き2回目。当日は茅ヶ崎から6市議、藤沢から10市議のほか、地域住民ら約30人が参加した。会合では住民から救急や学区、公共施設の利用など、茅ヶ崎市民でありながら藤沢市の施設を使っている矛盾した現状や不満が市議へ投げかけられた。市議からも「様々な所にある市境問題とは違うという認識が必要」「地域住民の目線で考えたらライフタウンに市境を設けてはいけないのでは」「両市トップ同士の話し合いや政治的判断が必要だろう」といった声が挙がっていた。
懇談会を主催した同地区市境問題連絡協議会の丸山仁事務局長は「31年間この運動が行われているが、両市がまともに協議を進めていないことに疑問を感じます。ライフタウンは一つの町なんだという気持ちをまずわかって欲しい。両市議の方にも問題解決に協力して頂きたい」と話していた。
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