シラス漁 寒さで出足にぶる 漁獲量は前年並みの予測
3月11日に解禁されたシラス漁、今年は例年よりも遅く4月中旬ごろから獲れ始めているようだ。
シラス漁は気温や天候によって、漁獲量が大きく左右される。茅ヶ崎市内の網元北村水産(柳島海岸)の4月27日の漁獲量は約120kg。北村格代表取締役は、「3月は全く獲れなかった。4月に入ってシラスの姿を見るようになって、今のところ120kgくらいが平均。昨年の今頃には300kgから400kg獲れていたから、今年は遅いね」と話す。
神奈川県水産技術センターが禁漁期間(1月1日から3月10日)に相模湾内で行った試験操業では、大半の漁場で1網当たり1kg以下だった。10kg以上の漁が継続していた昨年の漁獲量を大きく下回っており、3月中は「低調」との見方を示していた。今漁期は、2月以降に生まれたカタクチイワシの稚魚が主体となる見通しで、漁獲量は1月から2月の県内主要定置網によるカタクチイワシの漁獲量から、前年並の約92トンと予測されている。
茅ヶ崎市農業水産課は、「今年は水温が低く、イワシの産卵が遅れているのでは。成魚のイワシは見られているので、水温が上昇して産卵が始まれば、シラス漁獲量も上がると思う」と話す。
収穫されたシラスは、「生しらす」の他、釜で茹でて天日干しした「釜揚げしらす」などとして各店で販売、提供される。市内に多い網元直営の料理店などで旬のシラスを楽しむことができる。
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