ぜんそくや気管支炎など、身体への影響が懸念されているPM2・5(微小粒子状物質)。神奈川県内では茅ヶ崎市を含む測定ポイントで計測を実施し、3月9日に環境基準値を超えた数値を記録している。
PM2・5は大気中に浮遊する物質で、粒の直径が2・5μm(=0・0025㎜)以下の粒子の総称。スギ花粉の直径が20から40μmであることからもその細かさが分かる。
現在、県内には約30カ所の測定ポイントがあり、県が常時観測を行っているのは「茅ヶ崎駅前交差点」(国道1号線沿い)と大和市役所の2局。
人の健康を保つために維持していくのが望ましいと定められた数値が「環境基準」。PM2・5の場合、環境基準は1日の平均濃度が35μg/㎥以下とされている。県内では3月7日から9日にかけて高い数値を記録。茅ヶ崎でも9日の日平均が35・3μg/㎥となった。
測定を行っている県環境科学センター(平塚市)は今回について「光化学スモッグと同様に、大気中に放出されたガスなどの汚染物質が太陽光に反応して粒子になるとPM2・5になる。この時期の高い気温が影響していると考えられる。茅ヶ崎では地域的に海塩粒子も影響しているのでは」と話す。
神奈川県内の数値は1日の平均値と当日1時間ごとの数値が県ホームページ(http://www.pref.kanagawa.jp/)で公表されている。また国では注意喚起レベルとして、環境基準とは別の「暫定指針値」1日平均70μg/㎥を設定している。朝5時から8時までの3時間平均濃度が85μg/㎥を超えるとこの数値に達する恐れがあるとして、県ではホームページで高濃度予報を発表、外出を控えるよう呼びかけている。PM2・5に関する情報の問い合せは県環境保全部大気水質課【電話】045・210・4111へ。
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