就農希望者の育成や農業の新たな取り組みを進めるため、大竹農園(芹沢3003)が、農業生産法人を設立した。
農業生産法人は、社会保険制度の適用による人材確保や、農地取得を円滑に進められるメリットがあり、近年その数は増加傾向にある。ほうれん草や小松菜などを栽培する同農園は、2013年11月に株式会社化し、今年1月に市内の野菜農家としては初めて農業生産法人の認可を受けた。同農園代表の大竹孝一さん(41)は、「これまで就農を志す若者がいても、個人ではなかなかサポートできない現実があった。今後は社会保険の整備などを通して、人材雇用の環境づくりに取り組んでいきたい」と今回の法人化の背景を話す。また、遊休農地を再生し、就農希望者に活用してもらうことも考えているという。「持続可能な農業経営を通して里山の再生・保全・承継に努め、地域社会に貢献するというのが、弊社の経営理念です。地域の資源を有効活用して次世代の担い手とともに成長できれば」と大竹さんは話す。
法人化により、新たな取り組みも進む。4月20日からは家族参加型の農業体験プロジェクト「湘南農業塾」を開始。子どもたち自ら作物を栽培することで、農業に対する理解を深めてもらうことが狙いだ(詳細・申し込みは同農園【携帯電話】090・4006・2329へ)。また、同農園で採れた作物を市内企業とコラボレーションして製品開発・販売するなど、第六次産業への展開も視野に入れている。大竹さんは、「農業関係者以外の方々にも食育や農地の必要性を広く訴求していくことで、農地保全の機運を高めていきたい」と広がる活動の抱負を語っていた。
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