市内南西部に位置し、現在10店舗が所属する浜見平商店会(土井純一会長)が、このほど50周年を迎えた。浜見平団地の衣食住を担い、地域に愛されてきた商店会の歴史と今後を取材した。
東京オリンピックが開催され、東海道新幹線が開通した1964年に誕生した同商店会。浜見平団地の住民らの生活の拠点となり、当初から店を続けている「あさひ屋商店」の泉富蔵さんは「最盛期は朝から晩までお客さんがひっきりなしに来て、一晩中店を開けていようかと思ったほど」と振り返る。同様に50年店を守っている「ハマミ薬局」の金塚克己さんも「乳児用のミルクを倉庫一部屋分仕入れても、飛ぶように売れました」と高度経済成長期・ベビーブームを懐しむエピソードを口にする。
時代と共に店舗は移り変わったが、1年程前までは一度もシャッター店舗を作らずに営業を続けてきた同商店会。だが住民の減少や高齢化、建物の老朽化が進んでいるのが現状だ。それでも各店舗は賑わい創出への工夫を凝らしているほか、現在進行中の「浜見平地区まちづくり計画」などにも期待を寄せているという。
50周年を迎え、地域への感謝を込め各店舗の軒先には「祝」の横断幕を掲げている同商店会。衣料品店「夢咲や」を営む土井会長は「お陰様で節目の年を迎えることができました。今年をお祝いの1年として、イベントを企画していきます」と話す。また空き店舗を活用したスペース「みんなの会議室」を2月中にオープン予定(開設期間は3月末まで)。活用方法については、今後周知していくという。
商店会は進行中のまちづくり計画の一部として、2016年7月に現在地の南部に移転する予定。3月29日(日)には複合施設「ハマミーナ」をメイン会場にオープニングイベントが行われ、新たなステージを迎える同地区。「これからも地域を支え、共に歩んでいく商店会でありたい」と語る生花店「花秀」の岡田徳秀さん。未来への一歩を踏み出し、歴史を刻んでいく。
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