4月19日(日)に開催する「LIVE in KAGAWA」で実行委員長を務める 中村 政人さん 香川在住 71歳
「この瞬間、二度とない」
○…「香川小体育館の大舞台で、世代間なく楽しんでほしい」と意欲を語る。香川公民館が開く音楽の祭典「LIVE in KAGAWA」で実行委員長と音響・記録係を兼任する。同館ビデオサークルの代表を務めるその実力から、3年前の同ライブでは依頼されて引き受けた委員長だったが、今回は自ら手を挙げた。
○…出身の鹿児島で学生時代を過ごし、就職で上京。働きながら専門学校夜間部に通い、電気主任技術者の国家資格を取得した。定年まで勤めた会社で職場結婚。市内浜見平団地で新婚生活を過ごした。その後、娘の成長とともに香川へ。そんな時、20歳頃から趣味だった映像の専門誌に「香川ビデオサークル」を発見。「四国の県名と思っていたら、まさかすぐそこの公民館とは。びっくりしたよ」
○…「桜の花びら、なびく風など『今、この瞬間』は二度とない。それが映像の魅力」と優しく語る。1秒間24コマもあった8ミリ小型映画フィルムは無声だったため、別録りした音声を自宅で合成していたほどの腕の持ち主。ベータマックス、VHS、デジタル、ハイビジョンと映像機器が発展したが、印象深い分岐点があったという。「文化会館で有名楽団と市内コーラスの公演を撮影依頼されて張り切ったが、そのダビングが圧倒的にVHS。時代が変わるのを実感したね」
○…退職後は、映像に関わる編集や音響などの活動に精力的で、ケーブルTV「ハーモニアスちがさき」への映像提供のほかYouTubeの投稿なども行っている。デジタル機器はお手のもので、連絡は「LINE」。娘や孫と暮らす自宅には、フィルムからブルーレイまで一部屋分あるという。「映像はまず、頭の中でシナリオを作る。編集が上手くいくし、上映も楽しい」。そう語りながら、「新婚旅行は鞄いっぱいにフィルムを詰め込んでね。妻と交互に撮影し合ったんだ」と頬を染めたその表情は、映像に残したい瞬間だった。
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