茅ヶ崎に夏の訪れを告げる「浜降祭」が、7月20日(月・祝)の海の日に茅ヶ崎西浜海岸(サザンビーチちがさき西側)で開催される。今年は茅ヶ崎市内30社と寒川町内4社の本神輿と子ども神輿、計39基が海岸に参集する。
諸説伝わる同祭の起源
茅ヶ崎の4大祭りのひとつである「浜降祭」は、昭和53年に県の無形民俗文化財に指定され、57年には「かながわのまつり50選」にも選定されている。
早朝に行われることから「暁の祭典」とも呼ばれる同祭。その起源には諸説ある。江戸時代後期に幕府がまとめた「新編相模国風土記稿」によると、鶴嶺八幡宮が心身の罪やけがれを清める「みそぎ神事」のために毎年浜辺に渡御を行っていたと伝えられている。
また1838年に寒川神社の神輿が国府祭に渡御したあと、相模川の渡し場で川に落ち行方不明になった。そして数日後南湖の漁夫・孫七の網にかかり、寒川神社に届けたことを機に、お礼に同神社の神輿がみそぎを行うようになったと伝えられている。
両神社の伝承は古くから語り継がれ、後世になって合わさり定着した。
祭では「どっこい、どっこい」と相州神輿独特の勇ましい掛け声が会場に響き渡るほか、茅ヶ崎甚句や海岸では多数の神輿が担ぎ手とともに次々と海に入っていく「みそぎ」を一目見ようと、毎年多くの見物客が訪れる。
一番神輿は4時半
当日は深夜から早朝にかけて神輿が各神社を出発。午前4時30分頃に一番神輿が祭典会場に入場し、39基が集結する。
7時から合同祭が行われ、8時頃に神輿が帰路に着く。神輿が入水するみそぎは、入場時と祭典終了後に行われる。問い合わせは茅ヶ崎海岸浜降祭保存会(茅ヶ崎商工会議所内)【電話】0467・58・1111へ。
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