茅ヶ崎市消防本部(川上幸男消防長)の隊員2人が2月28日にアフリカのザンビア共和国に派遣された。3月12日までの2週間、現地の消防隊員らにポンプ車の取り扱いや消防技術の指導を行う。
茅ヶ崎市消防本部は、2004年度から排ガス規制などの理由で廃車になった消防ポンプ車や救急車などの消防車両を、一般社団法人日本外交協会などを通じて開発途上国に寄贈してきた。
これまでに茅ヶ崎市から12台の消防車両が海外に寄贈され、そのうち4台のポンプ車がザンビアで使用されている。
今回の派遣はこうした経緯で昨年末に同協会からの要請を受けて実現。市消防本部から隊員が派遣されるのは初めてとなる。
今回派遣されるのは警備第二課所属で消防司令補の岡林良太さん(44)と警防救命課所属で消防司令補の小澤宗哲さん(39)。
岡林さんは現在小和田出張所に勤務。災害現場で消火作業を行うなど現場を知り尽くした隊員で救助隊の経験をもつ。対する小澤さんは消防団への操法の指導経験をもち、現在は消防計画などに携わる。
現地では消防や救助技術、車両の操作方法などの指導を行う予定。岡林さんは「現地の消防隊の様子が分からないが、培ったことを教えるだけ。チームワークの重要性など伝えられれば」と意気込みを語り、小澤さんは「人を助けたい気持ちは一緒。こうした活動が礎になり、ザンビアが発展してもらえれば」と話した。また川上消防長は「国際貢献ができるのは素晴らしいこと。海外という異なった環境での体験はスキルアップにもなる。2人とも知識・経験が豊富。互いに良いところを出し合いながら指導にあたってほしい」とエールを送った。
|
<PR>
茅ヶ崎版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|