茅ヶ崎地区食品衛生協会の会長に就任した 宮川 茂夫さん 鶴が台在住
愛する街の食育に奔走
○…茅ヶ崎・寒川地区の食の安全を守るため、地域の飲食店などでつくる「茅ヶ崎地区食品衛生協会」の会長にこのほど就任した。これまでも副会長として「食中毒予防キャンペーン」などの啓発活動に取り組んできた。さらなる重役に「大変だけど、大切な街の食品衛生。しっかり務めたい」と気を引き締める。
○…生まれは滋賀県彦根市。高校卒業後、工業系の仕事に就いたものの1年ほどで板前の道へ。「幼い頃に父が患い、看病につきっきりだった母に変わって私が兄弟の食事を作っていた。それがきっかけですね」。関西や東京、横浜で修行を重ね、33歳で茅ヶ崎に「大衆割烹みや川」を開業。過去に飲食店組合の組合長も務めるなど、地域の飲食店を支えてきた。3年前に店を新栄町から元町へ移転した。「変わらず来てくれるお客さんのためにも美味しく安全なものを提供したい」
○…共に店を切り盛りしてきた妻と鶴が台で2人暮らし。3人の子どもたちは独立し、沖縄、九州、京都に住んでいるという。「孫にもなかなか会えなくてね」と寂しそうにするが、出会って30年以上になる妻とは「円満ですよ」と照れ臭そうに笑い、愛妻家の一面を見せる。休日は趣味のゴルフに精を出す。「体を動かすことが好きで、柔道、バレー、サッカーとスポーツは色々やった。でもここ最近はゴルフだね。年に2回は常連客とコンペを開くほど」と店内に飾った記念写真を嬉しそうに指さした。
○…現在、新種のトマト「湘南ポモロン」を使った地域ブランド創出事業にも参加している。6月中旬にはポモロンを使ったメニューを店で提供する予定だ。忙しい中、新会長として小中学校などで子どもたちの衛生指導にも奔走する。「衛生管理があって初めて私たちは商売ができる。その大切さを若い世代にも伝え、地域の食文化を盛り上げていきたい」。次代を見据えた「食のプロ」の誓いに、街を愛する人の顔を見た。
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