夏休みの宿題をオンラインで配信し、自宅や学校のパソコンで生徒が個別の課題に取り組む試みがアレセイア湘南中学校で今夏、初めて行われた。全国で14の私立中学校と高等学校が実施し、県内では同校を含む2校のみ。
これは株式会社すららネット(本社=東京都千代田区)のクラウド型学習システム「すらら」を活用したもの。「すらら」はインターネットを介して学習するeラーニングの教材で、生徒一人ひとりの理解度に合わせて個別の学習課題を提供できることが特徴。このため一斉授業の弊害になっていた「学級内の学力差」の影響を受けずに、個別に学習を進めることができる。
同校ではICT(Information and Communication Technology)化が進む世の中の変化に対応できる生徒を育てるため、2016年度から「すらら」を導入。全校生徒145人を対象に英語と数学の科目で週1回程度、このシステムを活用した授業を実施している。
基礎力の向上に期待
「すらら」を使い生徒一人ひとりに合わせた夏休みの課題を与える「マイ・サマー・ワーク」を導入したのは、全国11都府県の14校。県内では同校と相模原市の光明学園相模原高等学校が実施した。アレセイアでは学期末に「すらら」を使った到達度テストを行い、生徒が間違えた箇所が夏休みの課題に組み込まれた。
同校では「当初はパソコンを使う授業に生徒たちも戸惑っていたが、慣れると、自分の成長がわかることに達成感を感じているようです。自分の理解度がわかり、理解するまで課題が出るので基礎力が定着することを期待しています」と話している。
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