６個のメダルと賞状を手にする川野さん
川野穂香（ほのか）さん（11・茅ヶ崎小学校６年）＝東海岸北在住＝が９月10日、11日に秦野市総合体育館で行われた、小学生以下が出場する「神奈川県ジュニア体操競技選手権大会」で個人総合優勝など６個のメダルを獲得した。
昨年同大会で個人総合２位となり、全国でも段違い平行棒３位入賞を果たすなど、着実に実力をつけてきた川野さん。しかし今年７月の東日本ジュニアではミスを重ね思うような結果を残せなかった。さらに、優勝を目指し練習に励んでいた今大会１週間前、練習中に左手人差し指を骨折するアクシデントに見舞われた。出場自体危ぶまれたが、「絶対に出場したい」と心に決め、指導者と母親に怪我の状態を見てもらいながら、大会直前の練習を最小限にとどめて本番に臨むことに。「練習できないのは不安だった。でも気持ちを強く持った」と当時の心境を話す。
そして迎えた本番当日。川野さんは「集中していたからなのか、不思議と痛みは感じなかった」と振り返るように跳馬３位、段違い平行棒１位、平均台１位、ゆか２位と４種目とも高得点を出し、見事個人総合優勝を果たした。また所属チーム４人での団体総合でも２位入賞をけん引。川野さんは「全種目で落下などの大きな減点がなくほぼノーミス。自分で納得の演技ができ、高得点をもらえて嬉しい」と喜びを口にする。
「強化指定選手入りを目指す」
小１の頃から器械体操を始め、小田原の「とらい体操クラブ」に週６日通っている川野さん。小学校最高学年となった今年、より難易度の高い技にも積極的に挑戦している。ストイックに練習を重ねる中でも「色んな技ができるようになると楽しい」と笑顔を見せ、「普段リラックスできるのは、昨年末から家族の一員になったミニチュアピンシャー犬の『マックス』と過ごす時」と続ける。
今大会の結果を経て出場する次の舞台は11月19日、20日に北海道で行われる「全国ブロック選抜Ｕ―12体操競技選手権大会」。川野さんは全国での目標を「個人総合で６位以内に入るとＵ―12（12歳以下）指定育成選手になり、強化合宿に参加できるので必ず入りたい」と掲げている。
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