茅ヶ崎市消防本部は4月1日(土)から「茅ヶ崎市消防団員絆優待制度」を開始する。地域防災の要として活動する消防団員やその家族への優遇を図ることで、新たな団員の確保などを目的としている。
消防団は地域住民や各事業所で働く人々が主体となって活動する組織。3月15日現在、茅ヶ崎市内には22分団あり405人の団員が加入しているが、条例で制定された定員427人に対しては22人不足している。
地域防災の担い手として市はもちろん国や県も加入促進に力を注いでいるが、団員数の確保には苦慮しているのが現状。そこで市消防本部は、団員確保を目的にした対策の一つとして同制度を制定した。
市消防団員らが経営する店舗や事業所が、消防団員とその活動を支える家族を対象に優遇サービスを提供する同制度。登録店舗は店にA5サイズのステッカーを掲示し、団員や家族は物品の購入や飲食などを行った際に団員証を提示することで割引や特典が受けられる。市消防本部は「団員の活動を支える家族にも特典があり団員同士の横のつながりや、絆が生まれるのでは。登録店舗も集客でき、結果団員の増加につながれば」と期待を寄せている。
消防団活動を支援
また市消防本部で3月15日に「消防団協力事業所表示証」の交付式が行われ、下町屋の「(株)星美製作所」(金子星地代表取締役)に表示証が送られた。
市内消防団の多くが会社員であることから、同制度は事業所の消防団活動への協力を社会貢献と認めることで、消防団の活性化や地域防災体制の充実を図るために導入された。消防団員として活動する従業員が2人以上いることや、従業員の消防団活動に積極的に配慮しているなどの基準を満たした事業所に表示証が公布される。民間企業などが認定されていて、同社で11事業所目の認定になった。
自身も消防団員の経験がある金子代表は「人生の良い経験になる。お世話になっている周りの人たちや地域のために恩返しができれば」と話した。
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