茅ケ崎警察署管内で、振り込め詐欺などの特殊詐欺が頻発している。管内では昨年の認知件数が105件と2011年の記録開始以来過去最多、県内でも2番目に多かった。今年もすでに前年同期に迫る件数となっており、同署は県内初のプロジェクトチームの立ち上げを進めるなど対策強化を図っている。
全国的に被害が拡大している特殊詐欺。すでに今年も同署管内での認知件数が、1月末時点で昨年の8件に対し9件、2月も昨年の6件に対し3件となっている(2月19日現在)。
特殊詐欺の手口の中でも、被害が著しく増加し、危険度も高いとされているのが「キャッシュカード手渡し型」だ。犯人が直接カードを取りに来るのが特徴で、同署管内でも今年の特殊詐欺被害12件中9件がこの手口による。
同手口は金融機関など第三者を挟まないため、被害が発覚しにくいという。同署は「警察、カード会社、役所、裁判所、どんな相手であれ、カードを取りに来ること、暗証番号を聞かれることは絶対にない。『引き落としできない』『カードが不正利用されている』など言われると動揺してしまうかもしれないが、このことを肝に命じてほしい」と力を込める。
同署では現在、県内他地域に先駆け3月中を目途に、署内に新たな「特殊詐欺対策プロジェクトチーム」の立ち上げを進めている。
金融機関らが機転水際で食い止め
一方、金融機関などの尽力で、被害を水際で食い止めたケースもある。
今年1月24日には、茅ヶ崎香川郵便局の職員・丹羽由香里さんが、来店した高齢男性に対する振り込め詐欺を未然に防ぎ、2月5日に同署から感謝状が贈呈された。
また管内の銀行に対し、高齢者がATMの引き出し上限額である100万円を超える預金引き出しを行った場合、すべてを報告する全件通報を依頼している。同署は「被害を1件でも多く防ぎたい」と意気込む。
|
<PR>
茅ヶ崎版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|