茅ヶ崎市と茅ケ崎警察署が6月1日、安全広報に関する協定を結んだ。ごみ収集車と放置自転車等運搬車が市内を走行する際に、犯罪抑止や交通事故防止に関して放送で呼び掛けるもので、全国でも珍しい取り組みだ。
現在茅ヶ崎市は、47台のごみ収集車と民間委託の放置自転車等運搬車1台を運用している。ごみ収集車は月曜から金曜日まで、自転車運搬車は回収依頼があった際に市内全域を走行する。
今回の協定と取り組みは「市内全域を定期的に回り続けていること」に着目した市安全対策課が、同署に相談したことがきっかけとなった。
放送内容は、振り込め詐欺・自転車盗難についての犯罪抑止と、交通事故防止の呼びかけ。市民が聞き取りやすいよう約1分間にまとめ、同署の女性職員が吹き込んだ。放送は事業所から回収地域までの移動時に行われ、地域に入った際はこれまで同様回収を知らせる音楽に切り替えられる。
市と警察が協力し、ごみ収集車や自転車運搬車の走行中に放送を流し呼びかける取り組みは、全国的にも珍しい。同課は「茅ヶ崎市は自転車利用者も多い地域。広く呼びかけ続けることで意識を高めてもらえれば」と期待する。
「犯罪・事故1件でも減ることを願う」
市環境事業センターで6月1日に締結式と出陣式が行われ、服部信明市長と山口達夫署長が「犯罪・交通事故が1件でも減ることを願う」と挨拶。号令の後、白バイとパトカーに続き、自転車運搬車とごみ収集車が市内へ一斉に出発した。
放送はすでに開始されており、初年度は3月31日まで継続され、以降は年度ごとに更新される予定。
放送を聞いた市内在住の50代女性は「気を付けたい。事故や犯罪のない安全なまちになってくれれば」と話した。
|
<PR>
茅ヶ崎版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|