10年以上前から、振り込め詐欺などの防犯対策を積極的に行い、地域の防犯意識の高揚に貢献したとして、市立中島中学校(高橋一生校長・生徒数378人)に茅ケ崎警察署(田中勝署長)から感謝状が贈られた。
3月7日に同校で行われた贈呈式では、生徒を代表して関盛吉修(よしなお)君(2年)が登壇。田中署長から感謝状を受け取った。
中島中では、10年以上前から地域住民と生徒がチームを組んで、「こども110番の家」のステッカーを軒先に貼付したり、4年前からは毎年約1000人が参加する「湘南地区福祉まつり」で振り込め詐欺防止の寸劇を披露してきた。田中署長は「学校と地域が一丸となった素晴らしい活動。おかげさまで中島地区の刑法犯の認知件数は減少してきている。これからも継続してほしい」と話した。
「役に立ててうれしい」
茅ケ崎警察署によると、中島地区は特に振り込め詐欺の被害が多いエリアだったという。「孫世代の中学生が直接注意喚起すれば抑止効果が高いのでは」と、市まちぢから協議会連絡会の後藤金蔵会長の発案で、4年前から中島中の生徒会や学級委員の生徒が中心となり、「福祉まつり」で振り込め詐欺防止の寸劇を行っている。
ストーリーも劇中で使用する小物も、全て生徒の手作り。最近の手口を同署に取材し、それを基に物語を組み立てていく。昨秋披露した寸劇では、ダンボールでATMや携帯電話を製作し、犯人や高齢者になりきって好演。観覧者からも「分かりやすい」と好評で、生徒たちは「一生懸命貯めたお金を騙して盗るなんて許せない。劇が少しでも役立ってくれてうれしい」と笑顔を見せた。
「こども110番の家」ステッカーは、中島地区だけで5000枚以上が貼付されている。
青少年の育成活動を推進している柳島小学校区青少年育成推進協議会のメンバーとともに、呼びかけで集まった有志の生徒が放課後の時間を使って一軒一軒訪問し、声を掛けながら配布している。
参加生徒は毎年50人を超えるといい、同校では、「地域からの“ありがとう”の言葉が生徒を動かしている。次年度以降も活動を継続していきたい」と話している。
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